診療内容

年齢層は赤ちゃんから思春期まで、守備範囲は鼠径ヘルニアから生体肝移植まで、幅広い外科の治療を行っています。
全国トップレベルの手術数があり、乳児外科施設基準を充分に満たしています。
また小児外科でしか診療できない病気(胆道閉鎖症や鎖肛など)については、成人になっても診療を継続しています。
病院によっては小児外科が停留精巣などの泌尿器疾患の手術を行っているところもありますが、当院では専門の小児泌尿器科が受け持っています。→泌尿器科リンク

外来診療

火曜・木曜の午前中が一般外来(新患・再来)です。小児外科専門医の新開・北河・望月が担当しています。
専門外来としては、火曜日午後に胃ろう外来があります。他にストマ外来、はいせつ外来があります。
木曜午後は外来検査(造影検査等)です。
初診の方は全て紹介制となっていますので、現在担当されている先生からの紹介状が必要となります。ただし、特殊な病気(重症筋無力症、小児がん、肝移植が必要な病気など)については直接医師にメールで御連絡いただいても結構です。このサイト内にそのような病気についてのページがありますので、そこから御確認下さい。
セカンドオピニオンも随時受け付けております。現在担当されている先生から紹介状をいただいてお申込み下さい。

主な疾患(手術)

基本的に月・水・金が外科の手術日です。
日帰り手術(主に鼠径ヘルニア・軽度の臍ヘルニア)は月・金に行っています。

頚部: 正中頚嚢胞、側頚瘻、梨状窩瘻などの先天性瘻孔、甲状腺疾患、リンパ管腫 など
胸部: 食道閉鎖および狭窄症、食道静脈瘤、横隔膜ヘルニア、横隔膜挙上症、嚢胞性肺疾患、気管・気管支狭窄および軟化症、重症筋無力症に対する胸腺摘除術 など
腹部: 肥厚性幽門狭窄症、胃食道逆流症、十二指腸閉鎖および狭窄症、腸回転異常症、腸閉鎖症、壊死性腸炎、腸重積、メッケル憩室、ヒルシュスプルング病、鎖肛(直腸肛門奇形)、炎症性腸疾患、肛門疾患、排便障害(慢性便秘も含む)、胆道閉鎖症、胆道拡張症、門脈圧亢進症、胆石症、膵疾患、脾疾患および血液疾患(ITP、球状赤血球症など)に対する脾臓手術、卵巣嚢腫、そけいヘルニア、臍ヘルニア、臍帯ヘルニア、腹壁破裂 など
腫瘍: 神経芽腫、肝芽腫、腎芽腫(ウイルムス腫瘍)、肺芽腫、奇形腫、横紋筋肉腫、(原発あるいは転移性)肺腫瘍、甲状腺腫瘍、悪性リンパ腫、その他の稀な腫瘍

特 色

1. 新生児外科疾患の治療:周産期医療部での母体搬送および院内出産が可能ですので、胎児期から出生後の治療まで、計画的な一貫した治療が可能です。国内最大級のNICUと常に連携を保ち、レベルの高い新生児外科医療を提供しています。
2.

 日帰り手術:主にそけいヘルニア(脱腸)、臍ヘルニアに対して年間300~400件の日帰り手術を行っています(喘息・けいれん等の疾患をお持ちの方は、原則2泊3日となります)。また、小児総合病院である当院ならではのシステムとして、臍ヘルニアで臍の変形が激しい方に対しては、形成外科との共同手術を行い、臍の形を整えています。 →鼠径ヘルニアのページへ 

3.  小児がん(神経芽腫、肝芽腫、ウイルムス腫瘍、横紋筋肉腫、小児がんの肺転移など)の外科治療:血液再生医療科、放射線科、病理科とチームを編成して治療に当たっており、治療方針は患者さんごとに会議(tumor board)で検討し、決定しています。外科では腫瘍の摘出、生検、中心静脈カテーテルの挿入を担当しています。2014年の悪性腫瘍切除手術数は74件で、質量ともに国内トップレベルを自負しています。転移・難治症例に対しても、患者さんにとって有益であれば積極的に手術を行い、患者さんは全国からいらしています。切除不能の肝芽腫に対しては、生体肝移植が可能です。また、DSRCTという特殊な腫瘍に対し、腫瘍全摘出+術中温熱化学療法を取り入れ、過去3症例に実施しました。 →小児がんのページへ
4. 胆道閉鎖症の治療:生まれて早期に行う手術(葛西手術)から生体肝移植まで、一貫した治療が可能です。生体肝移植は、県立がんセンターがドナー(臓器提供者)の手術を担当し、摘出した肝臓をこども医療センターに搬送して移植する、二施設共同肝移植を行っています。今までに69例の肝移植を行いました。胆道閉鎖症以外にも、先天性の代謝異常症、肝芽腫に対する肝移植を多く経験しているのが特徴です。
5.

 障がい児の嘔吐に対する外科治療、胃瘻や腸瘻の造設と管理:胃食道逆流症に対しては、腹腔鏡を使ったキズの小さな逆流防止手術を行っています。手術のキズが目立たないため、大変好評です。また胃瘻や腸瘻の患者さんに対しては、胃瘻外来を設置し、看護チームと協力して診療しています。最近では胃瘻からのミキサー食注入に力を入れ、患者さん向けの講習会を定期的に開いています。 →胃食道逆流症のページへ 

6.  内視鏡下手術:胸腔鏡、腹腔鏡を使った手術を積極的に取り入れています。何といってもキズが小さいのが特徴です。逆流防止手術以外にも、脾臓摘出、胆嚢摘出、胆道拡張症、虫垂切除、横隔膜弛緩症、肺嚢胞性疾患(CCAMなど)、重症筋無力症に対する胸腺摘出(トピックス欄をご覧ください)など応用範囲を広げています。

 

7.

おへそを使った手術:従来は腹部を横に切開して行っていた手術の中で、おへそを小さく切ることによって行えるものがあることが分かってきました。乳児の肥厚性幽門狭窄症、新生児の腸閉鎖症、卵巣嚢腫、メッケル憩室などをこの方法でやっており、キズが目立たず、大変好評です。  →「おへそからの手術」のページへ

8. リンパ管腫に対するピシバニール、ブレオマイシン療法:頸などの場所にできるリンパ管腫は手術が困難ですが、薬の注入で改善することがあります。当科では多数の経験があります。

 

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