肥厚性幽門狭窄症の“おへそから”手術

【肥厚性幽門狭窄症について】

噴水状の嘔吐が特徴的な病気です。多くは生後2~3週頃から症状が出現します。

発症頻度…1000人に1~2人

男女比… 4~5:1 (男児に多い) 

嘔吐が続くことにより赤ちゃんはぐったりとして元気がなくなります。これは脱水や、栄養不足(体重増加不良)、電解質異常などが赤ちゃんの体の中で起こっている証拠です。

胃の出口である幽門の筋肉(幽門括約筋)が厚くなることにより、食べ物の通り道が狭くなり、通過障害が起きます。胃より先にミルクが進まないことから、胃に溜まったものを一気に吐き出すので、噴水状の嘔吐となるのです。

この肥厚性幽門狭窄症に対して当院では手術による治療と薬による治療を行っています。手術にするか薬による治療にするかの判断はその患者さんの状態により決めています。

【当院の手術件数】

平成15年: 5例

平成16年:10例

平成17年:15例

平成18年: 7例

ここでは手術による治療方法について解説を行います。

手術

手術は幽門筋切開術(Ramsted手術)といいます。お臍の縁に沿って皮膚を切って手術を行います。

手術後の経過

手術の翌日からミルク(母乳)を少量から飲み始めます。少しずつ飲む量を増量して、十分な量を哺乳できるようになったら退院となります。手術後3~5日目ぐらい(個人差があります)で退院となります。 当院の平均術後在院日数…4.9日間(3~7日間)

退院後

退院後、2週間目に外来を再診してもらい、傷の状態や体重の増え方などを診させてもらいます。

術後の傷の状態

文責:畑田智子(元研修医、現長野県立こども病院)

Copyright © 2017 Kanagawa Children's Medical Center Surgery All rights reserved.